ドＭ ZEROでテレフォンセックス

私はＭ女を探していた。
しかしＳＭクラブへ行ってもＳＭバーに行ってもＳＭ専門の風俗店に行っても、上っ面のＭ女しかいない。
まあ…普通に考えて苦痛が快楽になるなど未成年時に何かしらの精神的虐待を受けていなければあり得ない話なので、そう簡単に見つかるものでもないと思いつつ、今まで手を付けていなかったツーショットダイヤルというジャンルに飛び込んだのはＭ女を探し始めて1年以上が過ぎてからだった。

居た。
すぐに居た。

テレフォンセックスばかりしているという暗黒の日常がそうさせたのか、過去に何かがあったのか知る由もないが、私の与える恫喝のような言葉責めで恍惚の喘ぎ声を出しながら絶頂する真性Ｍ女性が居たのだ。
こうなってしまってはＳやＭという属性は意味をなさない。なぜならＳの私がＭの彼女がそこに存在し続けてくれることを祈り、あまつさえ懇願するようになってしまったのだから。